2009年 初秋号|エマナックニュースバックナンバー

田中良典(代表取締役)より感謝を込めてのメッセージ

最初に‥配信滞りのお詫び

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
最初に、前回配信(1月)から9ヵ月ほどの期間、『エマナック・ニュース』の配信が遅れましたこと、謹んでお詫びいたします。年明けから景気の底打ちが見えず、「どのように進むべきか」の方向について悩み、また確認しながらの事業経営を行ってきました。そうした中で、皆様に明確なメッセージとして伝える心情に至れなかったのが事実であります。

ようやく一つの坂は下りきり、緩やかながらしだいに回復していくのではないかという思いを感じつつある昨今において、振り返ってみればこうした厳しい状況にあっても、「エマナック・グループ」を支えていただいている皆様に、代表者からの感謝を込めたメッセージを滞らせているのは失礼極まりないとの思いもあり、遅ればせながら今年2回目のニュース配信をさせていただきます。何よりも、皆様のお力添えに、ただただ感謝しております。

気づいた点‥私達の存在意義

私たち「エマナック・グループ」は、ねじ・ボルト・金属製締結部品の領域で、熱処理、表面処理、塗布加工という3事業を柱とし、社内に多くの技術者を抱え、時代が求めている先端の技術を吸収し、また提供できる企業になるために突き進んでまいりました。また、同時に、日本国内一円のメーカー各社の要望に即答し、製造&納品体制を確立するために、西日本だけでなく東日本にも工場および物流拠点を増設してきました。こうした先行投資は、景気の低迷とともに企業においては重い負担としてのしかかってくるのも事実です。

しかしながら、その先行投資の「本当の意味は何か?」の自問を繰り返していく中で、明確になってきたものがありました。それは、『私たちは、ねじ・ボルトメーカー各社の、一番近い、研究開発・商品開発の社外ブレインであり続けること』でした。

別の言い方をすれば、単なる熱処理、表面処理、塗布加工の処理屋ではなく、お客様のこれからの製品開発を一緒に知恵を出し合いながら行っていく技術パートナー企業である、という意味でもあります。そのために、お客様の技術要求に細かく応えられる「技術者」を多数育て、さらにはお客様のどのような些細な質問や相談にも答えられるための「距離の近さ」を追求してきたのである、と。

具体的には、現在もすでに熱処理、表面処理、塗布加工の領域で、時代が求める「コストダウン」というテーマで、多くの新技術を開発し続けています。また、全エリアにある生産工場も新しい技術を取り入れて、動き出しつつあります。こうした具体的な歩みについて、次の「最新ニュース」にてお伝えいたします。

お客様とともに歩むエマナック (最新ニュース)

株式会社エマナック東日本 杉戸工場 本格稼働!

埼玉県北葛城郡杉戸町に設立した新会社「株式会社エマナック東日本」杉戸工場の本格稼働が始まりました。太径サイズの自動車用ボルト及び部品等を主体にした調質専門工場と位置付けて、最新鋭生産設備の1トン炉を導入。関東・東北・中部圏のユーザー向けに受託加工を行っています。グループ内で調質処理を展開する「株式会社田中熱工 京都工場」には、生産範囲拡大にエマナック東日本と同型の加工炉を1ライン増設し、幅広いニーズへの対応を目指しています。

※エマナック東日本 杉戸工場詳細
所在地は埼玉県北葛城郡杉戸町193-9杉戸深輪産業団地。総敷地面積2008.69平方メートル、工場棟および事務所棟(2階建)面積1169.9平方メートル。代表取締役は田中良典氏、工場責任者は関東事業統括の惣慶 剛、従業員数は25名程度。資本金1,000万円(株式会社エマナック100%出資)。第一期投資金額8億円強。事業内容は金属熱処理加工と、主に太径サイズの自動車用高強度ボルト及び部品等に無酸化焼入焼戻し(調質)を施す。(TEL 0480-38-1010 FAX 0480-36-7700)

サカモト工業との技術提携による燐酸皮膜処理材加工 開始

エマナック・グループでは、サカモト工業(株)(大阪府八尾市泉町1-38-2。坂元正樹社長)との技術提携により、燐酸皮膜処理のステンレス材料を使用したセルフドリルねじ、建築用軽天ねじなど各種ねじ製品における後加工処理の品質安定化並びに高度化などを目的に、「panda(パンダ)システム」を確立しました。

同システムは、表面処理及び熱処理の各専業企業が技術提携した一貫処理加工体制。業界初の試みであり、後加工処理に伴う製品の持ち運び、依頼書などの簡素化を可能として、これらに関わるコスト力の総合的強化が可能となります。また、優れた専業業者間での加工処理によってトレーサビリティはより明確化となり、品質面では従来型の工程に比べて一層の安定化並びに高度化が実現できるものです。

表面処理と熱処理の専業企業が連携した一貫処理加工体制は業界初の試みであり、後処理加工の総合的強化はねじメーカーにとってもプラスとなり、2社は今後もサポート的役割の更なる充実を図っていく考えです。

第一製造工場の浸炭炉のオーバーホールを慣行

受注減による生産ラインの稼動縮小の中で、まず今できること、やるべきことを考え、これまで休む暇もなく働かせてきた各生産設備のメンテナンスやオーバーホールを実施しています。まずは、第一製造工場の浸炭炉のオーバーホールを慣行。気づかぬうちに痛んできた各所の補修を行い、初期の頃の設備能力、生産品質を取り戻すことができました。これらのことにより、景気復活の本稼動を前にして、安定した品質の供給を実現できる生産設備を取り戻しています。

表面処理のハイブリッド処理加工技術の確立

現在、田中ダクロが有している表面処理技術である「ダクロダイズド®処理」「ジオメット®処理」を基盤に、他の表面処理技術を取り込むことによる『表面処理のハイブリット技術』を開発しています。

具体的な内容については、守秘義務等々の関係上、現在まだお伝えできませんが、ノンクロム等々の環境対策を万全に行ったうえで、さらなる高水準の表面処理加工を行いながら、コスト的にも総合的な競争力を持ったモノを提供ができることとなります。これらについては、近々にも、業界紙や本メールニュースにても発表していく予定です。また、内容が整い次第、皆様方には当社の営業担当からご説明に伺わせていただきます。

We Must Change!(グループ内向けメッセージ)

お客さまの製品開発の技術パートナーとして、インソーシングの実現へ

アウトソーシングという言葉はありますが、「インソーシング」という言葉はまだ聞きなれないと思います。この言葉に意図しているものは、お客様の外で考えたり仕事したりするのではなく、イン(つまり中)で考え、中で仕事をしよう、というメッセージです。私たちの存在意義は、本メールニュースでも前述した通り、「お客様の研究開発、製品開発の技術パートナー」となることであります。

その使命を実現させるためには、「外(アウト)」からのお付き合いでは到底無理です。まずは、営業や売込みではなく、お客様の現状と悩みを聞くこと。問題点の本質を一緒に考えることであります。『We Must Change!』のテーマのもとに、私たちは、お客様の「アウト」から「イン」で働く企業グループになっていきましょう!

最後に

冒頭のとりとめもないメッセージに書きましたが、私たちが目指しているものは、ただただ「ねじ・ボルトの熱処理、表面処理専業メーカー」として、業界の将来像を示し、リスクを抱えながらも希望を持って、多くの製造業の方々に支援する立場を未来永劫、貫き通したいというものです。景気の低迷する中で、大規模な先行投資は、ともすると皆様方には心配をいただくこともあるようですが、私たちは自分たちの規模の拡大を追い求めているのではなく、私たちが「高品質の製品を生み出す能力を高めることによってはじめて、ねじ&ボルト製造業界の規模が大きく、そして未来を安泰させることができるものと信じています。

世界ナンバーワンのものづくりへ。そこに寄与していくことが私たちの使命であると確信しているからです。