2008年 初春号|エマナックニュースバックナンバー

田中@社長から新年のご挨拶

初春の候、時下ますますご清祥の段お慶び申し上げます。昨年中は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
当エマナック・グループは、これまでの大阪(守口市、門真市)、関東(神奈川、埼玉)の2極体制から、一昨年から昨年にかけ「名古屋(株式会社タナカプリコート 名古屋工場)」「京都(株式会社田中熱工 京都工場)」「広東省東莞市・(愛瑪納克(東莞)高級五金件有限公司)」へと事業所・工場を大幅に拡張してまいりました。

こうした当社の新しい進展に際して、皆様方の多大なご支援とご愛顧を頂きましたこと今更ながら深く感謝申し上げる次第です。立ち上げ当社の苦労の時期を越え、いま少しずつそれぞれが成長してきている状況を見るに事業を興すことの難しさと苦労を身をもって体験することになりました。

父の興した「ねじ・ボルト」の熱処理、表面処理という事業を新しい時代に呼応する形で発展させていくことが私の使命でありますがそれは口で言うほどに生易しいものではないと強く気づかされる数年間でありました。こうした新規事業においても、ご支援いただいているのは父の時代からのお取引先の方々でもあります。

そこにおいて"「信頼」というものが1日にして成らず"の意味も未熟ながらも少しずつ身にしみて理解できてきた昨今でもあります。本当に皆さまのご支援、有り難く再三にはなりますが、感謝申し上げます。私も、こうした学びの取り組みの中で、少なからず「学び」を得てきました。これまでの「当グループに足りないもの、改善しないといけないもの」についてです。

本年最初のメッセージは、この点についてお話したいと思います。

エマナック・グループが進む道

「全身全霊」という仕事の在り方

京都工場を立ち上げた時、国内市場の隆盛から「調質(つまり、ボルト・ナットの焼入れ、焼戻し)」は、多分に見込めるものと考えておりました。しかしながら、当初見込んでおりましたいくつかの取引先からは仕事の発注がほとんどありませんでした。設備の水準やこれまで培った技術水準で考えるならば当社の対応力は申し分ないものと思っていたもののなぜこのような状況であるのか、自問自答しまたいくつかの専門家の意見を聞くに及びました。

その結論として、こうした先進業界から仕事を得るためには「設備」や「技術レベル」の品質以上にもっと重要で価値のあるものがあることを発見することができました。それは、そこ携わる「人間の品質」というものです。こうした業界企業は、単に製品を焼入れ、処理をすることを求めているわけでも、安く納入することを求めているだけではなくいかに「全身全霊」で仕事に取り組んでいるのかを見極められているのだと気づきました。

私たちが納める「製品」に、それを作り出す人間の魂が込められていないと受け取っていただくものにはなりえていないということでした。逆にいえば、私たちは、"「設備と技術力」さえあれば納入可能である"と高を括っていたのです。工場や設備をつくるよりも以前に、私たちは「人間の心」を作り上げないといけないと反省しました。

その気づきの中で、現場を歩き、管理職や社員と対話しました。魂を込めるモノづくりとは何か、自ら自問自答しながら‥今の出来が、その答えであるとは毛頭思えません。まだまだ未熟であり、至らぬ状況であります。ただ、以前よりもやや改善できているのは、今の状況が「まだまだ未熟である」と理解できている点だと思います。

今からの「エマナック人材」のあるべき道

私たちは、目に見えるモノを作っている会社ではありません。多くのお客様が思いを込めてつくられた「製品」に生命(いのち)を吹き込む仕事を担当させていただいています。でも、それだけが熱処理屋としての在り方ではないと思い至りました。

私たちのお客様は多種多様な業界の方々であり、いろいろな製品を生み出し、世の中の発展に寄与されています。その製品が、どのように使われるのか、そのためにどのような機能や品質が求められるのか頭を悩ませて考え尽されています。ならば、私たちの立場も、単に製品をあずかってそれを焼入れするだけの立場だけで関わるのではなく私たちが生命を吹き込む製品がどのような形で社会に貢献していくのかその先の先までも見据えたお付き合いのあり方を目指していくべきではないでしょうか。

具体的には、担当させていただく「製品」すべてにおいてその意味と目的をしっかりと理解し、受けとめていくこと。そして、それらの目的を、より高いレベルで達成していくために私たちは「何ができるか?」ということを常に問い続け、答えをだしていくことではないでしょうか。単なる「焼入れ屋」、「表面処理屋」としての仕事をしていくだけで飯を食っていく仕事であるならば、エマナックグループの将来に向けた必要性はどこにあるのでしょうか。こうした気づきと改善。ただしこれが社長だけであっては意味がありません。

このメッセージを受け取っていただく多くの取引先様にもお約束するのと同時に、全社員にも共有して、私の新春のお約束としたいと思います。つまり、"こうした精神を持ち得るものたちだけと私たちは進んでいく会社にしたい"という強い姿勢です。もし、あいまいな気持ちのままで、単に仕事だけをして、納品だけをすればいいと考える社員がいるならば、それは私たちの仲間ではありません。そのマインドをもっている人間だけしか生き残れない会社にしていこうではありませんか。

それは多くの取引先様のために、そして多くの社員のために‥私たちは、この初春を起点にして、また新たなエマナック・グループとしてスタートしていこうではありませんか。

エマナック・グループからのお知らせ

埼玉県杉戸町に新工場をオープンします!

現在、埼玉県杉戸町において、2009年の1月グランドオープンに向け調質(ボルト・ナットの焼入れ、焼戻し)を行う新工場稼働の準備を進めています。敷地面積2000平方メートルを有するこの新工場は1ラインあたり時間あたり1トンの処理力をもつ大規模な事業所となります。同様の事業品目としては、これまで神奈川県の相模原で行ってきた相模原工場がありますが、今回の杉戸工場においては相模原とはまったく異なる新しいコンセプトをでモノづくりに寄与していきたいと考えています。

その大きな考え方が「トータル品質」というものです。前述した「エマナック人材」のあるべき道とも連動する担当する製品の最終的な目的と機能を把握した上でそのトータルな品質づくりに貢献する熱処理の在り方を追求していこうというものです。すでに1年をきった準備期間でありますが、この間には、工場としての機能だけではなく、そこに配置する人材の採用および教育の在り方から徹底的に見直していく考えです。

具体的には、次回以降のエマナック・ニュースにてお伝えしていこうと思います。いろいろと一方的なことを語ってしまいまして申し訳ありません。新しい年の始まりにあたって、これまでの在り方を一新し、古いエマナックグループの体質を脱ぎ捨て新しいエマナックグループに向けて着手していく強い気持ちを皆様にお伝えしたかったものです。至らない点はまだまだ出てくるとは思いますし課題もまだまだ山積しています。

しかしながら、私たちは歩み続けます。何卒、エマナック・グループをご支援ください。